父・母の祈り
先日の幼稚園で、1枚の用紙をいただきました。
幼稚園は、カトリック系の幼稚園なので
用紙の右上に幼子を抱いたマリア様(らしき)絵もありました。
内容を見て、ハッとしました。
マリオン・B・ダフィー の 親の祈り・・・。
幼稚園からいただいたものは、『父・母の祈り』となっていました。
ずいぶん前、でも私が「母」というものになってから知った詩で
当然えらく感銘を受けて自分用のノートに書き留めたものが
今でも残っています。
当時見た内容は、わかりやすく噛み砕いた言葉になって
いるのですが、その分、少し長い詩になっていましたが、
幼稚園からいただい詩は、簡潔でとても見やすかったので、
ここにご紹介します。
父・母の祈り
神よ、わが子が自分の望む道を歩めるように
私が歩みたいと望んだ道を 子供に強いることがないように
神よ、力を与えてください。
私に出来なかったことを子どもに強いて、苦しめないように
神よ、私を守ってください。
わが子が歩みゆく、遥かかなたを見すえて
今のわが子の過ちを見守らせてください。
ゆっくりと成長するわが子の姿を
やさしい心で見つめることが出来ますように。
些細ないたずらで微笑みかけるときと
悪しきおこないを毅然とたしなめるときと
その二つのときを見分ける英知を与えください。
わが子の怒り狂うことばや
おし黙る孤独な姿に
悩み苦しむ子どもの心の叫びを聞き取ることが出来ますように。
そして深い淵をこえ、子どもに歩み寄り
理解することができますように
神よ、力を与えてください。
出来ないことに目を止めて
いらだち、いかりの声をあげるのではなく、
わが子が上手に出来ることに目をむけて、
喜びのことばで褒めたたえることができますように。
それによって、わが子が自らを信じ、
日々成長していくことが出来ますように。
わが子が力強く自分の道を歩めるように、
私は子どもを送り出したい。
どうぞ神よ、私にその勇気を与えてください。
といった内容のものです。
どこかで読まれたことのある方も多いかもしれませんが。
そうそう、こんな母親になりたかったっ!!!
と、思い出させてもらった一文でした。
ちなみに私の持っていた訳文はこうでした。↓
親の祈り
神様、私をより良い親にしてください。
私の見果てぬ夢を子どもに背負わせるのではなく
子ども自身が選ぶ人生を助けることができる者にしてください。
道草や回り道にもいらいらせず、子どもの長い成長を見守る賢さをお与えください。
のろさやぐずさに八つ当たりして、子どものやる気をそぐことがありませんように。
誰にでもある失敗に微笑む余裕を、否には否を持って当たりえるものとしてください。
叱るときにはやさしい声と温かい心をお授けください。
そうすればきっと叱られた訳を聞き入り、人生の秩序と決まりを生涯の友とするでしょう。
くどくしつこい言葉や、黙って無視することから私をお助けください。
そしてまっすぐに頼ってくるまなざしを 理解と安らぎにおいて受け止めることが
できますよう、どうか私の怒りを沈めてください。
そうすれば生きる喜びまで曇らすような 親子喧嘩はなくなるでしょう。
私の子どもが私を見て大人になることをためらうことのないように
私に内なる輝きをお与えください。
あるがままの彼らを受け入れそのままを喜ぶものにしてください。
そうすればきっと安心して生きてよいということを知るからです。
どうか確かさと優しさにおいて、子どもたちを育ませてください。
いつの日か彼らもまたそのように隣人を受け入れることができるようになるでしょう。
そして神様、そのときが来たら彼らが望んだ人生を行かせる勇気を
私にお与えください。
その日には、育んできた者たちが胸をはって自らの信じる道を確かな足どりで
巣立つことができるでしょう。
自信と優しさとそして良心を心の友としながら。
マリオン・b・ダフィー
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